ヒーリングと免疫システム ブログより抜粋
最近、何人かの方からヒーリングについて質問を受けた。ヒーリングっていうのは定義が決まっていないだけに、人によってそのとらえ方は千差万別だよね。そこで今日はあらためてヒーリングをテーマに書いてみようと思う。
さてひとくちにヒーリングと言っても、大きく分けると以下の二種類に分類されるんだよね。
1 病変部や肉体に働きかけるエネルギー療法
2 オーラや魂に働きかけるエネルギー療法
今回のテーマは、1 病変部や肉体に働きかけるエネルギー療法について。
ヒーリングについて語るには、そもそも病気とは何なのかってところから説明する必要があるので、かたい話だけどしばらくお付き合いください。
1 免疫システム
・自律神経の働き
・顆粒球とリンパ球
・自律神経と白血球の関係
・免疫力と体温の関係
2 ヒーリングと免疫システム
1 免疫システム
1996年新潟大学医学部教授・安保徹先生と医師である福田稔先生が、免疫システムに関する画期的な研究発表を行った。
どういうものかっていうと、自律神経は本来交感神経と副交感神経が相互に補い合っているのだが、このバランスが乱れ、交感神経と副交感神経のどちらか一方に偏ると病気になる。
これが「安保ー福田理論」と呼ばれる理論なんだよね。
これだけじゃわかんないので簡単に説明すると、もともと人間には感染症などさまざまな病気から肉体を守る免疫システムがそなわっていて、これが正常に稼動していれば健康を保つことができるんだよね。
■自律神経の働き
この免疫システムにとても大きな影響を与えているのが自律神経。
自律神経の特徴は、ものを食べたときに胃腸を動かしたり心臓を動かしたりといった生命維持に不可欠であるにも関わらず、自分の意志では動かすことができない機能をコントロールしているってところなんだよね。
自律神経には交感神経と副交感神経という、それぞれ異なる働きをするふたつの系統がある。交感神経は日中活動しているときやストレスを感じたときに活発に働く。また血圧を上昇させたり、心拍数を増やしたりする一方で胃腸の動きを抑制する。
これにたいして夜寝るときに活発に働くのが副交感神経で、胃腸の働きを促進したり血圧を下げ、呼吸を安定させてリラックスモードに導いたりする。
さらに自律神経は体温のコントロールを担っているんだよね。あとでこれは重要なポイントになってくるのでおぼえておいてね。
■顆粒球とリンパ球
さてこのふたつの自律神経に密接なかかわりを持つのが白血球の中の一種類である顆粒球とリンパ球なんだよね。
※白血球というのは血液中の細胞の総称のことで、一般に病院で血液のスクリーニング検査を受けると白血球数というのがでてきますが、そのうちわけは、マクロファージ・顆粒球(好酸球・好中球・好塩基球)・リンパ球の三種類です。このうち白血球全体の6割を占めるのが顆粒球、35パーセントがリンパ球です。
顆粒球の仕事は体に侵入した細菌や異物をやつける事。傷口が膿んだり、風邪をひくと最初は水鼻汁だったやつが黄緑色にかわったりするよね。あれは現在戦闘中ってことなんだよね。
で、この顆粒球は異物を丸呑みにするという戦闘形式なので、相手が小さすぎるとうまく処理できないんだよね。だから花粉やダニ、ウイルス、がん細胞などの小さなもの相手では戦えない。
じゃどうするのか?
ここでリンパ球の出番になる。リンパ球にはT細胞・B細胞・NK細胞をはじめ、さまざまな機能をもつものがある。それらが連携プレーで外部の花粉や日々体内に発生するがん細胞を処理するわけ。
■自律神経と白血球の関係
ところで自律神経と白血球(顆粒球&リンパ球)は密接な関係があるんだよね。安保先生いわく、ここがわかれば複雑な免疫システムの話もマスターできるって言うんだから重要ポイントだよね。
ずばり、交感神経が活発に働いているとき(交感神経優位)は顆粒球の働きが活発化する。副交感神経が活発に働いている(副交感神経優位)ときはリンパ球の働きが活発化するんだよね。
交感神経優位=顆粒球
副交感神経優位=リンパ球
たとえばふつうは日中は交感神経が活発に働いていて、夜になると副交感神経と交代するよね。ところがストレスがたまると、このバランスが崩れて一日中交感神経が緊張しっぱなしになってしまう。これが何日も続くと、副交感神経が体を元に戻すことができなくなって、リンパ球の数が減ってしまう。がん細胞を処理するのはリンパ球なので、こうなるとあっというまに免疫が落ちてゆくんだよね。
もうひとつ例をあげると、ストレスがたまって交感神経優位で顆粒球が増えすぎると、胃潰瘍などの組織破壊がおきる病気にかかりやすくなる。顆粒球っていうのは寿命が二、三日程度しかないうえ、死ぬと活性酸素を放出するんだよね。この活性酸素がくせもので、周囲の細胞を酸化させて粘膜を破壊してしまう。その結果、たとえば胃なら胃潰瘍といった症状になっちゃうんだよね。
いっぽう副交感神経が優位になりすぎるのも問題を引き起こす。
アレルギー疾患が典型的な例で、副交感神経優位によってリンパ球が慢性的に増えるとどうなるか? ダニやホコリ、花粉など、本来反応しなくていいものにまで過敏に反応するようになっちゃうわけ。
交感神経優位=顆粒球が多いとき
癌・胃潰瘍などの炎症性の病気・慢性関節リウマチ
副交感神経優位=リンパ球が多いとき
アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎・花粉症・ぜんそくetc.)
■免疫力と体温の関係
免疫システムは顆粒球とリンパ球で成り立っているけど、それらがバランスよく働くためには条件がある。
それはなにか?
ずばり一定以上の体温が必要なんだよね。
血液が全身をめぐることによって体温は保たれているので、血流を途絶えさせないことが重要になってくる。逆に血液の流れが悪くなると、てきめんに体温が下がる。すると免疫システムは目に見えて低下するんだよね。
体温調整は交感神経と副交感神経がおたがいにバランスをとりながらおこなっているけど、たとえばストレスがたまりすぎて交感神経が緊張しっぱなしになると血流がとだえて低体温になる。
で、免疫機能がダウンする。
じゃ刺激のない生活を続けていれば副交感神経が優位になるから体温も安定していいかっていうと、そうでもない。過ぎたるはおよばざるがごとしって諺があるけど、副交感神経優位が続きっぱなしでも低体温になってしまう。
ようするにバランスの問題なんだよね。交感神経優位、副交感神経優位、どちらに傾いてもまずい。
ストレスが続いたり感染症などにかかると、交感神経優位になって炎症部分に顆粒球が集り、組織が破壊される。免疫系はダメージ修復しようとするため発熱、痛みなどの症状がでる。
つまり発熱や痛みは免疫システムによる治癒のプロセスの一環なんだよね。ここ重要です。
たとえばわかりやすい例が風邪。
風邪をひくと高熱がでるよね。これは体温を上げることによって、リンパ球の数を増やす目的があるんだよね。対ウイルス担当のリンパ球を増やすことで免疫システムがフル稼動して、風邪のウイルスを撃退するわけ。だからむやみやたらに解熱剤を使うと、せっかく体が本来の免疫システムを稼動させて風邪ウイルスを撃退しようとしているのに逆効果になっちゃうんだよね。
2 ヒーリングと免疫システム
気功も含めて肉体に働きかけるヒーリングの場合、この免疫システムに焦点を当ててエネルギー(気あるいはプラーナなどとも呼ばれる)を送るんだよね。すると自律神経のバランスが整えられて、当人の本来もっている免疫システムが活性化し始める。
ヒーラーは医者じゃないので治療という言葉は使っちゃまずい。だからヒーリングの目的は気の流れを整えることであり、治癒の部分はあくまでも副次的なものという位置づけだけど、実際には体調が良くなる人が多い。
ヒーリングが実際に肉体に影響をおよぼしているかどうかは、好転反応の出方をみればすぐにわかる。何らかの疾患を抱えている方の場合、自律神経のバランスに焦点をあててヒーリングすると、痛みや発熱といった好転反応が出るケースが多い。これは免疫システムが活性化し始めるときに起きる治癒のプロセスにのっとった体の反応なんだよね。
こうした肉体に働きかけるヒーリングの場合はスピリチュアルな力は必要ない。もちろんあればあったでかまわないけれど、ポイントさえ知っていれば、練習しだいで誰でも使える気のエネルギーで十分に効果がある。
ただしストレスが免疫システムにあたえる影響の大きさを考えると、肉体のヒーリングと同時に悩みの根元を目を向ける必要がある。そうじゃないと後日再発するか、もしくは別の病気にかかる可能性が高いんだよね。
なぜだろう?
その理由は、心と体は密接に結びついているからなんだよね。
病気っていうのは、そのひとの内側に住む魂からのメッセージなんだよね。
その人が心から望んでいる生き方と違った道を歩いているとき、あるいは本当の気持を抑えつけて必死にまわりに合わせようとしているとき、
「そうじゃないよ。自分の本当の気持に気づきなさい」
「生まれてきた意味に気づきなさい」
魂は病気やトラブルをとおして無言のメッセージを送っているんだよね。
だから病気になったとき、肉体だけを治しても意味はない。それは問題の先送りに過ぎないからなんだよね。魂はふたたび別の形で、そのひとにメッセージを送る。
「気づきなさい」
と。
だから本当の意味での癒しと人間としての成長を考えるなら、エネルギーヒーリングと同時に心理療法による心のケアが重要になってくる。病気を治すだけなら安保先生の理論を取り入れた病院が増えてきているし、なにもヒーリングにこだわる必要なんてないんだよね。
ヒーリングはまだまだキワモノ扱いをされているし、目に見えなくてよくわからないと言われているけれど、気を整えることや肉体の病変を主軸にすえたヒーリングの場合はポイントさえ間違わなければ明確に結果がでる。これは鍼灸や西洋医学と同じで、きわめて論理的な話であって神秘でもなんでもない。ここをしっかり押さえておかないと、カルトや霊感商法にひっかかっちゃうんだよね。
さてここまでは肉体面に重点を置いたヒーリングのお話。魂や霊的なレベルに作用するヒーリングの場合は、またちょっと話が違ってくる。
気やプラーナと呼ばれるエネルギーにも、じつは段階があるんだよね。より波動が細かくなってゆくほど、魂や霊的な部分に働きかけることができるようになる。
この段階のエネルギーを使ったヒーリングの場合は、単に肉体に働きかけるのではなく、魂そのものに働きかける。そのためそのひとの魂の働きがより活性化して、本来のそのひと自身の人生を生きようとする力が強くなる。すると気づきを促すための魂からのさまざまな働きかけが始まるため、必然的に相手の成長をサポートする必要がでてくるんだよね。
だからこの段階のエネルギーを使うヒーラーには心理学や心理療法もふくめ、さまざまな知識と技術が必要になってくる。そして最終的に、ヒーラー自身の在りかたが問われるんだよね。
どう在りたいのか?
あなたは、ひととしてどう在りたいのか?
現在人間力養成講座をマスターしたひと限定でヒーリングをお教えしているのは、単なる肉体面の治療屋を増産したくないからなんだよね。
・・・っていうか、それならあえてヒーリングを選ぶ必要はないんだよね。
時代は肉体・心・魂の三位一体、ホリスティックな医療に向かっている。それをふまえたうえで、本物のヒーラーを育てようと思えば当然時間がかかる。ようするにどんな仕事も本気で取り組もうと思ったら、地道な努力が必要だってこと。
まあそんなわけで、今回は医学的見地からみたヒーリングのお話でした。
※ 1の免疫のしくみに関しては、血液学・免疫学等の教科書、安保徹先生の著書『ガン免疫力』を参考に書いていますので、キョーコのオリジナルではありません。2のヒーリングと免疫システムに関しては私見です。
2006年3月24日